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曾野綾子よ、介護をなめるな [雑感]

曾野綾子の発言が問題になっている。

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この人は、過去にも人間とは思えない発言を連発していて
今回もまた、ヒトデナシ感タップリな発言をしている。

一つ目はアパルトヘイト擁護発言だが、
これは多く論評されているので、ここでは割愛させてもらう。

二つ目は、アパルトヘイト発言の影に隠れて
あまり取り沙汰されていない、介護現場に対する蔑視発言だ。

これもスルーできない。

介護には積極的に移民を受け入れろ、カタコトの日本語で充分だからと。
スキルがいらなくて、コミュニケーションが取れなくても問題ないという
介護の「か」の字も、まったく理解していない、
どうしようもなく脳天気な発想を前提としている発言だ。

自分も介護の事が、それほど分かっている訳ではないが、
このクサレ女よりは、少しは分かる。

患者の体調は日々変化し、微妙な言葉のニュアンスや態度で
その日の体調を察知し、対応を変えなければならない。
何を望んでいるのか、どこがつらいのか、
コミュニケーションなくしては、何一つ上手く運ばない。

認知症の患者に至っては、叩かれたり、つねられたり、
挙げ句の果ては首を絞められることすらある。
老いたりといえど、男性から首を絞められたりしたら
女性職員にとっては恐怖以外の何者でもあるまい。

それでも次の日には笑顔で接しなければならない。

下の世話もしなければならない。

自分とは縁もゆかりもない人の排泄物を
毎日世話するのだ。

それも薄給で。

曾野綾子なんかにできるワケがない。
やってから言え。

最近のビジネスパーソンの中にも
曾野綾子と同じ認識の人が多い。
保守論壇の評論家や政治家たちにも多い。

オピニオンリーダーを自負しているのだろうが、
何も分かっていない。

他人の痛みに対する想像力の欠如。
自分が成功している事への自惚れ。

さらに言えば、今回の発言に関連する問題点として、
この職業蔑視のような発言に言及する声が聞こえてこないのも
世間一般の認識の低さを物語っていて心配だ。

このような認識を改めないかぎり
この国の不幸は続くのだろう。


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