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古いサーフボードを缶スプレー塗装でREBOOT! [サーフィン]

10年以上前にオーダーしたボード。
今は無きモンランサーフでオーダーしたんだよね。EPSが出回り始めた頃だろうか。
EPS特有の黄ばみも強く出て、此処まで黄ばんでくると海に持って行くのも初心者やあまり普段やってない人っぽく見られそうで、ちょっと勇気がいるよね。
って事で缶スプレーで再生します。

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このボード、コンケーブがメチャ深くて、パドルを止めてもスルスルと進んでくれる。テイクオフも速くて、けっこうお気に入りだった。
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デザインを決める。
最初は青1色でシンプルに塗るつもりだったんだけど、新井洋人プロが黄色いエメリーに乗ってるの見て、やっぱ黄色がいいなぁと。
しかし、ただ黄色にしてもつまらないので、せっかくのダブルストリンガーも活かし、ペイントも入れる事にした。
白い羽を広げるように描き込むことにした。こんなに綺麗なグラデできるかなぁ。
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下処理。
粗めの紙やすりでボード表面をこすってペンキを乗りやすくする。240番でやったけど、もっと粗い100番台の方がよかったと思う。
下処理が甘かったので、仕上げの細かい部分で色が剥がれたり、乗りが悪かったりした。下処理は念入りにした方が良い。
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ヤスリをかけ終わったデッキ。
それにしても、5年は乗ったのにフットマークが付いていない・・・。頑丈に作ってくれたんだなぁ。感謝。まだまだ使わせていただきます。
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マークなどのマスキング。
実際の境目よりもキモチ内側でカット。黒い部分が多少黄色と干渉しても遠目には分からない。塗り終わった後にマスキングを剥がしてボードの白地が出てしまうと直せないので一番カッコ悪い。
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デッキパッドのマスキング。
狭いスキマをマスクするのが難しかった。細かなスキマに上手くペンキが入るかどうかは賭けだわ。
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白い羽をマスキングするための型紙おこし。
完成予想図をプリントアウトして、フリーハンドで描き起こしていく。羽の部分を切り抜いて、外側をマスクにする。けっこう難しかった。
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前もって買っておいた青とクリアのスプレー。それに急遽デザインを変えたので白と黄色のスプレーを買い足した。今回、青は使わなかった。別のボードに色塗るかな・・・。
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日を改めて、ペイント開始。
まず1回目。全体にまんべんなく吹き付ける。
乾いたら2回目、そして3回目で仕上げる。
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今回、アクリルペンキにしたので、ラッカーより早く乾く。乾いたかどうかを確認するときは、ボード部分ではなくマスク部分を触って確認するとよい。
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自宅の駐車スペースにこのようなセットを作って作業を行った。
周囲の手すりや外壁にも養生を施したが、近寄って見ると養生シートにペンキがはねていた。持った以上に飛び散っている事が分かる。近くに自動車などペンキが着いてはいけないモノが無い事を確認してから作業をした方が良い。
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デッキ面が終わったらボトム側も同じように吹き付ける。
黒い文字などは、このように透けて見えるようだ。ESTサーフさんの動画のように、完全に消したい場合は、下地に白やグレーを吹いておいてから色を吹いた方がいいだろう。
それにしても、このテールの変形チャンネル。当時、ケリーのテストボードを見よう見まねで作った。ケリーのはデッキ面からこのボトムのチャンネルに斜めに空気孔が空いていて、そこから空気が通って浮力を得る様なシステムだったと記憶。これはそんな穴が空いていないので、ただの変形チャンネルだけど、意外に機能していたように思う。
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裏が終わってから、型紙をマスクにして羽を吹いていったが、ちょっと吹きすぎて白が浮いてしまった。
これだとカッコ悪いので、黄色を上から吹いて馴染ませる事にする。
しかしボトム面を塗り終わった時点で黄色ペンキが空だったので、急遽もう一本買いに走った。
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そこまで終わったら、クリアを無くなるまで数回、全体に吹きかけて寝かす。

仕事の都合などもあり、午前中にデッキ面、午後にボトム面、羽を夕方と、丸一日でやったけれど、可能であればデッキ面で一日、ボトムで一日と、時間をかけてやった方が良かったと思う。


翌日、仕上げは1200番の耐水紙やすりで磨く。ザラザラしたペンキの吹きムラや、一晩乾かしているうちに付着した異物なども取れて、市販のボードのような手触りになっていく。クリアだけでなくペーパーをかけた方がウェットにも色移りしにくそう。
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完成。
細かい部分はゼンゼンだけど、遠目に見ればマアマアかな?
エリック・クリステンソンの黄色いフィッシュを持っているので、それとお揃いっぽい感じになるかなぁ・・・どうだろう。
羽も黄色を上から吹いて馴染んだと思う。

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(クリステンソン。やはり匠の仕上げ。このフィッシュはよく走って楽しい)


デッキパッドの細かい部分はこんな感じ。
何とか色は入ったけど、狭い部分の下処理が甘くて、上手く色が乗ってない部分もある。
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仕上がって部屋に入れておいたら部屋中がペンキ臭くなった。3〜4日ほどベランダでニオイ抜きしたら、殆ど臭わなくなった。
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今回塗装してみて反省点。
・ストリンガーの部分はマスキングじゃなくて、何かもっと別の方法が良かったかも。クリア吹く前にポスカで描くとか。マスキングだと、仕上がりを近くで見るとけっこうガビガビで、境目などは上手くインクが乗っていなかったりする。
・下地処理は念入りに行わないと、ペンキの乗りが悪くはげやすい。
・作業日程は余裕をもって取っておく。デッキ面塗り、ボトム面塗り、クリア仕上げと3日は見ておく必要がある。
・アクリルは早く乾くけど少し弱い感じがする。丈夫な塗装をしたければラッカーが良いかも知れない。しかし、ニオイの少ないアクリルですら、家族からペンキ臭いと大ブーイング。ニオイの強いラッカーだったらどうなるのだろう・・・。

今年の様に時間がある年じゃないと出来ないカモね。


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