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マスク社会の方が経済優位性があるのよ

2022年になって、日本政府=厚労省=感染研が初めてCOVID-19の空気感染を認めた。
しかし、世界ではすでに2020年から空気感染が常識となっており、
「遅い」と批判されつつWHOも2021年には、空気感染が主たる感染原因であると認めた。
その間、日本社会では飛沫感染と接触感染の対策しか行われず
換気の重要性が軽視され続けてきた。

それでも日本が欧米より感染者を少なく保てていたのは、マスクに対する嫌悪感の少なさが
ファクターXの一つを構成しているからに他ならない。

しかし5月になり、突然タガが外れたように、マスコミでノーマスクキャンペーンが始まった。
「経済の人」や「ビジネスの人」が、突然ノーマスクを推奨し始めると、
政府=厚労省=感染研は、マスク着用のガイドラインと称して
室内でも会話をしなければマスク着用の必要なしとした。

いや、ちょっと待て。
つい一ヶ月前、反マスク運動の団体から逮捕者を出してたじゃないか。

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「空気感染」を認めなかった日本社会が、「空気」で物事を都合よく動かすことに驚く。
「空気の感染」にあまりに脆弱な社会。

それにしても、いろんな事象がノーマスクはヤバイと、反対方向のベクトルを指し示していると
思うのは僕だけだろうか?

例えば死者数。
日本の死者数は役3万人だが、その内1万人が2022年の2月〜4月に出ている。
現在第六波だが、もっとも死者を出している状態が現在進行系だ。

例えば政府による入国規制緩和。
実に八割の国から、検査なしワクチンなしで入国できるようにするという。
日本より遥かに感染者数の多い国からもだ。
海外からノーガードで入国を受け入れるなら、マスクした方が良いんじゃないか?

例えば子供の肝炎の増加。
COVID-19がその発症に関係している可能性を示唆する論文(プレプリント)が出た。
https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2022.05.16.491922v2.full.pdf

例えばサル痘の流行。
原因不明。世界同時多発的に発生している。

例えば日本の施設の換気設備の不徹底。
学校の体育館や教室、イベント会場など、政府が飛沫対策しかしてこなかったから
COセンサーや空気清浄機、換気扇の協力化などの導入が遅れている。

例えば医療人材・医療資源の不足。
ノーマスク、人的往来の増加をすれば感染者も増えるので、当然その前に
医療従事者を確保しておかなければならないはず。
しかしそれは進んでいないばかりか、薬局では薬剤不足が続いており
野放図に感染を増やせば、治療を受けられない人が増える。

他にも数え上げればきりがないほど、ノーマスク社会に持って行ってはマズイのでは
という要因が上がってくる。
医療の観点からマスクの有用性を確認した論文などのエビデンスも、いくらでもある。

今、経済の人やビジネスの人の多くが、「マスクは規制のシンボル」として
ノーマスクに舵を切ろうとしているが、
ウイズコロナ社会で経済活動もしたいならば、実はマスクを付けたほうが
経済優位性があるという論文が出ているのだ。

https://www.thelancet.com/journals/lanpub/article/PIIS2468-2667(22)00040-8/fulltext

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要約すれば、
マスクをしていたほうが入院リスクが減る

医療費が減らせる

生産性が上がる
という訳だ。

様々なベクトルが、まだまだコロナ禍が終わっていない事を示している中
経済も回したいと言うのであれば、リスクをどうやって減らせるかを
真摯に考える必要がある。

経済の人が、コロナ禍の怨念を込めてノーマスクキャンペーンを貼るのは、
僕には論理矛盾にしか見えない。
TVメディアは、おかしな空気を感染させるのはやめて欲しいと思う。

今まで、科学的、合理的に思考することをしてこなかった日本社会。
たまたま出来ていたリスク回避手段であるマスクを、
空気を作って安易に捨て去って良いのだろうか?
経済を回したい人こそ、感情論でなく、マスクの重要性を再確認したらどうだろうか?

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