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2017-2018 アルペンニューモデル試乗会 アサマ2000 [スキー]

今回、先輩が新しい板を買うというので、アサマ2000での試乗会に同行した。
自分の春スキー用の板も、10年以上前のモデルとなってしまったので、
春の不整地やコブ用の板で良い板がないか、
セカンドモデル、サードモデルを中心に試乗してみた。

しかし、当日は雪。時には吹雪のように吹いていて、
荒れた斜面の上に新雪が10センチ以上積もるというコンディションで
しかも、大会をやっていて斜面規制がされているという状況。
上手くスキーの特徴を把握できていないかも知れない。

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VOLKL PLATINUM SRC
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最初の一本。ウォーミングアップもなしに試乗を始めてしまったために
今回、最も特性をつかみ損なったと後悔した一台。
軽い履き心地。ドライな乗り味。
取り回しが楽だが、不安定な印象はない。
板が下に下に向く不思議な感触。
ただ堅い斜面には歯が立たない。


FISCHER Progressor F18
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軽くて取り回しが楽な板。板を自由に動かせる。
エッジホールドが弱い感じがするが、その分、面を使って動かしやすい。
新雪荒れ地もギャップを乗り越えながら、楽にこなしていける。
アイスバーンではたたかれてしまった。


Atomic Vantage X80 CTI
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これは良かった。今日イチ。
持った感じ重いが履くと軽い。軽いがシットリとして安定感のある乗り味。
撓みながらエッジが雪面を捉えていく感覚が分かる。
センター幅が80ミリとは思えないキビキビ感があった。

特に内足操作がしやすく、ボコボコに荒れた斜面をロングターンで突破していく時
内足の外エッジを絶妙に使ってバランスを整える事ができ、
この日の新雪の中に大きなギャップがボコボコ隠れている荒れた斜面でも、
整地と変わらない内傾角を出すことができた。

切るズラすが意のままに出来るが、どちらかといえば切っていく快感が勝る。
操作性が良いのでコブもイケるが、幅が広いのでどうしてもワイドスタンス気味になって、
センター幅が60〜70ミリの板よりは難しいかもしれない。


ReIzm SPOOK
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昔、ID-ONEの初代の板を乗っていた事があった。なつかしいな。
あの頃は、滑れない斜面なんてないんじゃないかと錯覚するほど、自由で良い板だった。
今は滑れる斜面を探すようになってしまった。情けないね〜。

この板も、とても自由な板という印象。
どこでも行って良いよと板が言ってくる。
滑走面と同じ素材をスキーの化粧面にも使用して、
振動吸収性を高めるという、おもしろい発想。
乗り比べてないので、確かなことは言えないが、軽い乗り味の割に安定している。
センター幅を感じさせない、取り回しの良さ。
反応が早い。
ただ、少しトップの返りがはやいのか、ちょっと表現が難しいが、「滑走感」が乏しい。
もう少し全体に「ねばり」がある方が好みだな。

実はこの日、最もスピードが出たのが、この板で不整地を走った時だった。
ほかの板の時は50kmくらいで滑ってたんだけど、
この板の時だけ60km出てて、そんな10kmもスピードが上がってるなんて
全然分からなかったほど、普通に滑れたのは驚きだ。


HART Circuit MT Demo
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全体に乗りやすくなった。操作しやすい。
乗り味も良い感じ。安定感もあるね。
シットリ感とドライ感を良いところでバランスしてる。
ただ、どうしても自分にはトップが堅い気がする。もう少し柔らかい方が好み。
でも、前みたいにテールだけが走っていく感じゃなくなって
ちゃんとトップを使って滑れるし、
今回、すごくバランスの良いスキーに仕上がってると思う。

定価で8万ちょっとで買えるわけだが、内容的には10万以上の他メーカーに
まったく引けをとらない板だと思う。
コスメがイマイチだけどね。


FISCHER Progressor F19 TI
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F18のメタル入り。
安定感があって良いね。
撓みも出せるし。
すこしエッジホールドが物足りない感じがする。
そのためシャープな印象が薄い。
まぁ、チューンナップで何とでもなってしまうのかも知れないけど・・・。
プログレッサーは、F18もそうだったが、
面を使って操作する乗り方が良いのかも知れない。


オガサカ UNITY SS1
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ユニティの上位機種。
ProgressorのF18とF19TIのちょうど
中間くらいの乗り味。
操作性もよく、しっかりしていて安定感がある。
これもエッジホールド感が少し弱くて、
ロングターンではもう少し切って走りたい。

プログレッサーもユニティもカービング性能がマイルドになったのかなぁ。


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今回はあまり沢山乗れなかった。
ATOMICのVantage X80 CTIが良かった。
去年かぐらで試乗した、K2のiKonic 80Tiと良い勝負で
この2機種だと甲乙つけがたい。
このくらいの出来映えの板だと、アサマのコブやお椀コブでは問題がない。
ただ、春の深くてタイトな溝コブではちょっと難しいかもしれない。

そのほかのモデルは、自分にはもう一つピンとくるものがなかった。

特にセンター幅が75mmくらいの板は、自分にはエッジホールドが弱い割に、深雪での優位性を感じられなかった。
70mmくらいの板はシャープな感じで、軽量モデルであれば深雪での取り回しは75mm幅と変わらない感じがした。
80mm幅の板になると、明らかに深雪での浮力が大きく優位性が出てくる。
最終的には全体のバランスの問題なのだろうが、
わずか数ミリの違いで、ずいぶんと変わるモノだ。

一本持つならセンター70mm前後の板。
二本持つなら70mm前後+80mm前後の板かな。


先輩はVOLKLのCDとSWで迷ってSWを予約してた。

CDとSWは試乗してみたかったけど、敢えてしなかった。
三年目を迎えた自分のSuperShape SPEEDはまだまだ元気で、
トップの捉え、突破性、安定感、操作性、まったく問題がない。
深雪や春スキーでは、もう少し軽快なモデルがほしいとはいえ、
高価すぎるトップモデルの新板を買う余裕もないからなぁ。

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