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サーフポイントの松枯れ [サーフィン]

数年ぶりにサンライズにサーフしに行った。

良く仲間同士で来ていたポイントだけに感慨深い。

東京では、数年も行かないとすっかりお店が入れ替わったりするものだが、
この辺りでも、ショップの栄枯盛衰があったりして
しばらく行かないと、いろいろ驚く。

しかし、もっとも驚いたのは松食い虫による松枯れで、
海岸へ至るアプローチの様子が一変していたことだ。

数年前までは、松林の中をくぐり抜けて海岸へ出ていたのだが、
今は全く松がなくなってしまい、
何か別の原野を抜けていく感じで、ちがう場所のようだ。

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思えば、平砂浦も数年前から松が枯れてしまい、
すっかり様相が変わってしまった。
その一年後には、松枯れは和田方面にまで広がり、
花籠ポイントから丸山川河口に広がる広大な松林は全滅に近い状態だ。

松食い虫による松枯れ。
実はアメリカ原産の「マツノザイセンチュウ」というセンチュウが松を枯らし
「マツノマダラカミキリ」という昆虫を媒介にして
周辺に広がっていく現象だそうな。

房総半島だけではなく、日本全国で松枯れの被害がすごいらしい。

農薬などによる土壌の酸性化で松が弱体化し、
ここ数年の高温による虫たちの活発化によって、
驚異的なスピードで広がっているようだ。

また、人間が知らずにセンチュウを運んでしまっているケースも多いという。

例えば、枯れた松の枝を踏みつけたサーファーが
その靴底にセンチュウのいる松の一部をつけたまま
別のポイントまで運んでしまったりしている可能性もある。

一度松枯れが起こると、周辺の松を切り倒し
被害が広がらないようにしなければならない。

ほんのわずかな時間で松林を失われてしまうが
元に戻すのには10年〜数十年単位での時間がかかる。

青々と茂った松林の向こうで割れる波。
日本ならではの光景がボクは好きだ。
美しい日本の松林が、これ以上なくならない事を祈り
サーファーとしてできる事がないかを考えなければならないと思う。

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